僕の賜物・49歳FIRE生活 (ぼくたま)

僕とパートナーとワンちゃん2匹のセミリタイヤ生活

「パワハラ」と「休職」を機に。

僕が会社員を辞めてFIRE生活へと舵を切ろうとしていた頃、会社員としての日々は、かなり苦しく感じていました。本人に自覚はありませんが、周りから「真面目」と言われていて、確かに周囲との調和を大切に考えていたので「我慢」はしていたと思います。

それは会社員を辞める前だけではなく、おそらく社会人になって会社組織の中でチームとして仕事を始めからは、多かれ少なかれ「我慢」をしながら働いていたのだと思いますし、それは社会人として仕事人として当然の事としても受け入れていました。

しかし、その「我慢」が出来なくなってしまった時が訪れてしまいました。

会社員を卒業する3年ほど前に転職した際の直属上司が、ご自身では自覚がなかった様ですが、後にパワハラ認定され、転職間もなかった頃の僕は、2ヶ月連続で月の残業が100時間を超えていました。

部内で問題になり人事部門でも懸案事項として扱われ、産業医面談では「脳がかなり疲れているから休職した方が良い」との診断で1ヶ月程の休職を経験しました。その頃に「今の職場だけではなく今まで自分がどれだけの事を我慢して仕事をしていたのか」気づいてしまったのです。

今までは「それが当たり前」でしたから疑問に思う事もなく受け入れていたのですが、その休職を機に、この先はパワハラは無くなるとしても、中々に精神的プレッシャーも大きいIT業界の管理職でしたから「こんな我慢をしてこの先も働くのは耐えられない」と受け入れられない気持ちが段々と大きくなっていきました。

おそらく「働かずに暮らせる形」「無理して働かなくても生きていける方法」を真剣に模索し始めたのも、この頃だと思いますし、既に賃貸で得ていた少々の不動産収益をより強固にしてFIRE生活を送れないかと検討を始めました。

逆に言うと、そのパワハラ事件がなければ、僕は今でも会社員を続けていたかも知れませんし、やはり、どこかで我慢の限界を迎えてFIRE暮らしをしていたのかは分かりませんが、年齢を重ねて会社員を続ける難しさも潜在している様に感じます。

その時は辛い経験でしたが、今は結果オーライとして消化できたと思います。良くも悪くも人生なる様になるし、なる様にしかならないのかも知れません。