FIRE生活に入ってから、日々簡素な毎日を味わっていますが
「嫌な思い、理不尽な事も我慢して、その代わりガシガシ稼いで贅沢を堪能する」
よりも
「出来るだけ嫌な事はしないで楽に暮らす、けど、それほど贅沢しない」
暮らしだと感じます。
どちらも人それぞれの価値観ですが、今の僕には後者がぴったりです。20代、30代は、自分の目の前にまさに「未知の世界」が広がっていて「アレコレと体験したい！」気持ちがとても強く、地元には無い様な高級なお店を訪れたり、友人たちと朝まで遊び呆けたり、海外にも多く出ましたし、そのためには懸命に稼ぐ必要がありました。
会社でも管理職になり一応人の上に立つ仕事も経験したところで、40代半ばを過ぎたあたりから「ここまでの人生でやりたい事はまあまあできたかな」と言う気持ちが強くなりました。
それ以上の出世欲もありませんでしたし、幸いにも経済的にFIRE暮らしの目処が立ち始めた事もあり、会社員生活はそれなりにやりがいもありましたが、上司、部下、同僚など人間関係の苦労も多い状況でしたので、会社員を続けたこの先に自身の将来があるとも思えませんでした。
今の暮らしは、自分なりに新しい挑戦でもある様に感じています。社会に出てから今までずっとIT業界で会社員を続けてきて、週休2日の平日9−6で人生の大半を働いて来た人間には、今の生活の希望と不安、これからの自分の人生についても今までとは違った過ごし方を模索しています。
若い頃の苦労や何かを成し遂げるための我慢は、その先の人生を大きく広げていける肥やしだと思いますし、まさに「No Pain, No Gain」をモットーに仕事をして来たのですが、年齢も重ねてくると追い先の短さを感じながらも我慢する意味に疑問を感じます。
この先は出来るだけ嫌な事は避けて我慢の少ない日々を、好きな事だけして生きて行くことを目標にしています。
