僕の賜物・49歳FIRE生活 (ぼくたま)

僕とパートナーとワンちゃん2匹のセミリタイヤ生活

働くのが嫌なんじゃない。

FIREしてみて改めて感じるのは、

「働くのが嫌なんじゃない。要は、働き方。」

とひしひし感じます。僕は49歳で会社員を辞めて、早期リタイヤしました。

僕は外資系のIT企業という業界としても社風にしても、比較はできませんが、伝統的な日本の大企業に比べれば、各自に裁量を持たせてくれる比較的自由な社風の中で働いていたと思います。それでも、FIREする前は、切に会社員という暮らし方を忌み嫌っていたのです。

20代、30代の頃は様々と会社の中で試練を乗り越えながら、会社の人間関係にも揉まれながら、社会人として、人間としても成長させてくれた存在であったと思います。40代頃には、管理職になり、部下ができ、責任が重くなり、会社の成長、利益に貢献する事が必要になりました。地位財として幸せに暮らすには充分な環境でしたが、これらを満たす努力に見合うものではありませんでした。

このまま続けていても、残りの人生、同じ事の繰り返し、つまりは法人という生命体が生き延びるための血肉として自分が費やされ、後には何も残らない、と感じ続ける日々に耐えられなくなり、遂には給料も手放し、辞めました。

FIRE直後は、今まで蔑ろにしてきた事のケアに時間を費やし、自分を取り戻す、充実した毎日でしたし、幸せだなぁ、と呟くほどでした。

この先も僕はもうフルタイムで働くつもりは全くありませんが、ただFIREから数ヶ月後にパートを始めるまでは、なかなかに時間を持て余す事もあり、それ自体が贅沢ではあるものの、生活サイクルとしては、何かが欠けている様な感覚がありました。

みんな働く事が嫌なんじゃないのではないかと。

  • 働く時間が長すぎる。
  • 働いても幸せに暮らせる対価が得られない。
  • 働く仕事の内容が辛すぎる。

もっと柔軟に、出来るだけそれぞれの価値観に合った働き方を手に入れて、暮らせると良いのに。そのための1つの手段としてもFIREはなかなかに有効です。