仕事人として「公私混同」はいけませんが、50歳を目の前に会社員を辞めた僕は今、「公私融合」を目指しています。
会社員時代は人生の中心が「仕事」だったのですが、今は「暮らし」を人生の中心に生きています。会社員時代には「ワークライフバランス」や「オン/オフ」が大切に語られていたのですが今は
「暮らすように働く」「暮らしの一部にある仕事」
を理想としています。
会社員を辞める直前の「コロナ禍」ではリモートワークが進み「ワーケーション」など「オン/オフ」の境界線を近づけた働き方なども現れました。僕も、完全在宅勤務が数年続き、その間に、オンとオフの境目が随分と曖昧になった様に思います。
それを機に「公私融合」は出来ないものか、と考え始めました。
随分と仕事中心の生活を送って来ていたが故に、見過ごして来た様々にも気づき始め、人生の軸を「仕事」から「自然な自分を取り戻す暮らし」に移行したいと思い始めたのです。
外資系のIT企業という比較的自由な働き方が認められている環境で、管理職でもあった事からそれなりの裁量も持ち合わせていたので「公私融合」に向けた働き方を、様々模索した時期もありました。
働く時間を調整してみたり、仕事のタスクを見直してみたり、様々抱えるのではなく同僚や部下に協力をお願いしてみたり、無理の少ない自然な自分を前提とした働き方は出来ないものか、と試行錯誤が続きます。
結論、僕には「無理」でした。
「給料」は「我慢料」と言われる通り、会社という集団の中で働くには、自分よりも組織が優先されるのは当然のことで、いくら工夫をしても裁量を活用して働いても、
「そもそも前提の期待値が違う」
のでした。
結局、僕はやれる事をやり切って、会社員を辞めました。
働く前提が180度ひっくり返った今、僕なりの「公私融合」を日々模索しています。暮らす事が働く事、働く事が暮らす事になれば、良いなぁと思います。