僕の賜物・49歳FIRE生活 (ぼくたま)

僕とパートナーとワンちゃん2匹のセミリタイヤ生活

「無駄なプライド」捨てる。

元々自分にプライドなんてあったのか、という、裕福な家でもないですし、学歴もそれなりですし、死ぬ事以外擦り傷みたいな人生ですから、それほど高いプライドがあったとは思っていませんが、会社員の最後に管理職だった頃だけは「上司」としてのプライドというか、恥ずかしい振る舞いにならない様にだけ、気をつけていた自負はあったと思います。

FIRE生活に入って会社の看板や肩書き、職業からも離れて、社会的な地位も真っ新になると、それでも知らず知らずに身にこびり付いてしまった今までの振る舞いが、捨て切れないプライドだったのかも、と感じる瞬間もありました。

FIRE生活に入ってから程なくして、1日の中で少々持て余す時間を有効活用しようとパートで働く事にしました。今までずっとデスクワークでしたので、健康のためにも身体を動かす仕事に挑戦しようと、条件面は良いのですが、多分、どちらかと言うと苦手な仕事をやってみる事にしました。

ベテランのパートさん達も多い中、新人として一からのスタートです。最初は、研修もありますし徐々にと言う事で、それなりにやっていましたが、研修期間も終わる頃には、パートとは言え仕事ですから、中々大変な事や失敗もあり、苦戦した時期もありました。

様々な年齢の多くの方が出来ているパートの仕事で自分が苦戦している状況は、何だか自信を無くしてしまう経験でしたが、仕事の内容自体は嫌いではないですし、今までやった事の無い仕事なのだから最初から出来なくても仕方がない、ありのままの自分を受け入れるしかない、と前を向く学びの日々でした。

長年勤めた外資系IT企業の管理職から近所のパートのオジサンになった僕ですが、不思議とそれでも自分が「惨め」だとは感じませんでした。会社員を卒業して「自分の力」で暮らしている実感があり「今日も生きる」感じがするのです。

会社員時代は、まさに「社畜」でして、生活のほとんどを会社の給与に委ねて生きている訳で「自分で生きている」と言うより「会社と言う集団に所属することで飼われる様に生かされている」と感じた時もありました。

一緒に働くパートさん達もお互いに詳しい過去を共有しませんから、昔何をやっていたとか関係なく今の仕事のあり方だけに基づいた関係性です。パート勤務はいつ切られるかわかりませんし、それこそ仕事の出来が悪ければ、社員よりも簡単にクビになるのだと思いますが、逆にこちらとしても、いつでも辞められます。

FIRE暮らしは「無駄なプライド」も捨てて「好きに自由に生きている」感じがします。