会社員時代は、特に管理職になってからというもの「演じるが日常」になっていました。元来、僕自身は雲の様に風に流されながら「飄々と生きていたい」人間です。できる限り「権力」とか「責任」とか「リーダーシップ」とは関わりなく暮らしたいのです。
平社員の頃は、良い上司や同僚にも恵まれて、仕事ですから大変な事もたくさんありましたが、まだそれなりに楽しんで働く事が出来ました。そもそも管理職には「なろう」とも「なれる」とも思っていなかったのですが、尊敬する上司からの打診もあり挑戦しました。
結果、部下にもそれなりに信頼はされていたと思いますし、人間的にも成長が出来た良い経験でしたが、会社を辞めるまでのその間ずっと「上司を演じて」いました。管理職だと自分だけではなく、部下のキャリアや成長、同僚が統括する他のチームの生産性にも影響する場合もあるので、そこを乗り切るには「演じる力」が必要だったのです。
最初は必然として受け入れていたものの、時間と共に本来の自分とのギャップに苦しさが募るようになりました。その甲斐もあり、それなりの成果も出す事が出来ましたし、それによって会社員を卒業する決心も出来たのだと思いますが、遂に「エイっ」と会社を辞めます。
FIRE生活に入ってからは「演じる」は要らなくなり、本来の自分を再び取り戻して日々暮らしています。自分の成長に人生の中で必要な時期だったとは思いますが、やっぱり今の方が「自分らしく」生きられます。
パートの仕事はしていますが、それほど人と関わらず割と1人で進められる仕事ですし、責任も限定的ですから演じる必要もありません。この仕事でしか得られない高給を得ているのであれば、なんとか留まる努力も必要かもしれませんが、最悪、他の仕事に変わっても得られる額はそれほど大差はありません。
FIRE生活になり「雲の様に飄々と暮らす」日々を送れています。
