僕の賜物・49歳FIRE生活 (ぼくたま)

僕とパートナーとワンちゃん2匹のセミリタイヤ生活

不動産で「FIRE」しています。

FIREの原則は、金融資産運用からの資産所得で生活費を賄うものと認識しているので、僕の場合は厳密にはFIREでは無いのかも知れない、と思いながらも「資産運用からの資産所得が生活費を上回っている」ので、FIREが意味する「経済的自立と早期退職」は満たした状態ではあります。

不動産の家賃収入は不労所得とは呼ばれるものの年に1-2度のメンテナンスと経費が必要なので、超長期耐久財の事業所得と見なされる場合もありますが、FIREで主に謳われる金融資産運用での収益とは異なり、不動産収益でのセミリタイアは、どちらかというと旧来から存在した手法かとは思います。

なぜ僕が、不動産での資産構築に傾いたかと言うと、団塊ジュニア世代の僕が世に出た頃は、丁度インターネットが世に普及し始め、ヤフーなどが台頭していた時代で、まだまだ有価証券の取引は証券会社の窓口が一般的で手数料も高いため、若い世代が手軽に投資出来る環境でもなく、特定の興味関心がある人だけのものでした。

また、若い頃の僕には「投資するお金の余裕なんてなかった」です。

FIREを目指す方は将来のために、今を生きる生活の消費を抑えて、給与の半分以上を投資に回す、と言う価値観で日々を過ごす事が必要になります。人それぞれですが、僕には向いていなかった。

人生に「まさか」はつきものですし、何があるかわかりません。今に相応のお金を掛けて暮らしたかったのです。やはり、分かり易かったのが不動産、と言う事であったと思います。

氷河期世代である僕は、社会に出て早々に名だたる大企業が倒産し、リストラでホームレスとなる中高年の姿が少々社会問題にもなっていたので、そもそも会社への期待も薄いものでした。

「家だけあれば何とかなる」と20代で住宅ローンを組んで、マンションを購入したのが始まりです。それから僕は、複数回に渡り住宅ローンを組む事になります。

繰上返済をしてローンを完済したら、その時の暮らしの価値観に合わせて、次の物件を購入して移り住み、前の物件を賃貸に出して収益を得ます。この繰り返しです。

生活するには、どうしても家賃を支払う必要はあります。今では金融資産も運用していますが、当時の僕には、生活コストの大きな部分を占める家賃以外には、わずかな貯蓄以外に、投資用のお金を用意することも難しいのです。

不動産であれば、暮らしの質も上がりますし「余裕が出た時に繰り上げ返済すれば良い」「賃貸に出せなくでも最終的には住み続ければ良いか」そう思って暮らしました。