僕の賜物・49歳FIRE生活 (ぼくたま)

僕とパートナーとワンちゃん2匹のセミリタイヤ生活

「FIRE」って万人向けではない。

FIRE生活に入ってから感じるのは、FIREって「自由な時間」を優先する生き方である、ということ。

「消費の幸せを謳歌したい!」という方にはFIREは向きません。

時間を持て余して幸せは感じられない可能性が高いので、それなら算段のつく給与を貰って働いていた方が、人生の幸せは大きいと思います。

「え?時間とお金があれば楽しいじゃん!」

というのはFIREの本質とはちょっと違う様に感じます。

Fat FIREと呼ばれる資産5億円以上を達成されるのであれば、両方を満たす事ができると思うのですが、それって兼ねてからの富裕層で、そもそも働く必要がないか、自営業ででビジネスを展開されているとかで、会社員で働いる人なんていない様に思います。

FIREで基準とされる資産は1億円となり、この資産を年利4%で運用して行けば、資産元本を減らす事なく、運用益で生活が可能になる、という考え方です。

1億円の4%で年収400万円、2割ほどを税金と社会保険料とすると、手取り年収は320万円、手取り月収26万円程度になります。これは、二人世帯の平均年金受給額と近しく、生活には困りませんが、贅沢三昧できる金額ではありません。

会社員の給与を元手に1億円の資産をこしらえるのは、なかなか大変です。そして、やっとこさ、1億円の資産をこしらえたところで、年収400万円は日本人の平均年収と近しい金額ですから、人並みの生活で「ワンランク上」とか微妙です。

なので、FIREって「消費する幸せ」よりも「自由な時間の幸せ」の価値が高い人の選択肢です。

とにかく「会社員は嫌だ」「フルタイム勤務は長すぎる」「とにかく働きたくない」みたいな価値観の人じゃないと、そこまでの価値は感じられないかもしれません。

僕は、元来から物欲が強い人間ではありませんが、とにかく「わがまま」なので、集団行動が苦手で、あまり我慢ができず、学校も嫌いでしたし、会社員は向いていません。

30年程、続けられただけでも「よくやった!」と自分を褒めています。