僕は49歳で会社員を辞めてセミリタイアしたのですが、その決断に影響を受けたのが会社員時代の上司の存在でした。
その上司は長年その会社で成功され役職も高く年収も高所得者に分類される程は貰っていたと思いますし、会社員としては「勝ち組」だったと思います。
そんな上司は、妻子もいらっしゃいましたが「齢48」で退職します。最後の挨拶で言われたのは、
「人間、いつ亡くなるか分からないのだから、好きな事をした方が良いよ」
との言葉でした。
退職の1年程前に、突然、街中で気を失い、生死を彷徨う程の交通事故に遭われて、数ヶ月の入院を経験されており、その療養中に様々な想いが重なったとのことでした。
以前から、趣味で取り組んでいた事が少しずつ収益を挙げる様になっていた事もあり、此処で思い切って自分の人生を生き抜こう、と退職を決意されたそうです。
その頃の僕は、不動産からの収益もまだまだ会社を辞められる程ではありませんでしたが、柱としてちゃんと育てて、実際に会社を辞めるか否かは別として、コツコツと取り組んで行こうと決意したものです。
偶然なのか帰してなのか人生の波なのか、僕も、その上司とは1歳遅れの年齢で、会社員を辞めました。
もう連絡を取り合うような事もありませんが、その上司は、今では趣味が本業になり、その世界では少々名前も売れたりして、覚悟の結果が実ったのではないかと、今でも陰ながら尊敬して、応援しています。